project

岡山の郷土画家 中田政夫のデザイン

DESIGN WORKS BY MASAO NAKADA

2024.3

牛窓の唐子人形、茶屋町の鬼、うわはん人形、桃太郎でこ、備中神楽人形。

手のひらサイズのこれらの人形は『岡山のおもちゃ』(日本文教出版/1975)などでも紹介されていて、戦後岡山の郷土玩具(正確には創生玩具にあたる)として「紀美工芸社」により製作され、土産物として販売されていました。
「紀美工芸社」とは岡山の洋画家・中田政夫(1905-1980)の妻・キミコ(1917-2019)の名前をもじって名付けられた屋号で、政夫が考案した土人形をキミコとその娘たちが製作していました。

調査のきっかけは、2023年12月に入手した素敵なイラストレーションが描かれた『鯛惣』(岡山県北区田町にあった岡山の果物・珍味の店。現在は廃業。)のパンフレットにあった「政」のサイン。更に驚いたのは『岡山のおもちゃ』を読み直すと津倉町の住所(軸原の住む家から歩いて2分くらいの位置)が紀美工芸社の住所として掲載されていたことだ。近隣の方々に聞いてみると紹介の紹介でご遺族と会うことができ、中田政夫が春陽会所属の画家であったこと、政夫の交友関係、また「山珍」のロゴマーク、「三宅製菓本店」の備中神楽面最中などのパッケージなど数々の岡山になじみのあるデザインをされていることが分かりました。
それらを2024年3月に「中田政夫のデザイン展」で紹介し、冊子にまとめました。

企画 玩具工芸社(軸原ヨウスケ+長友真昭)
協力 ラウンジ・カド、中田家のみなさま、諸国郷土玩具館、三宅製菓本店
助成 (公財)福武教育文化振興財団
協力 森岡敏正、中島英彦、大森悠平

冊子
デザイン 玩具工芸社
写真 加藤晋平